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3分で読破!【人間失格】あらすじと引用(ネタバレ)

      2014/12/16

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【人間失格】 作者:太宰治(執筆時39歳) 昭和23年(1984年)発行

概要やまめ知識、読みどころなどはこちらで紹介。
>>徹底解明!【人間失格】「遺書」と言われる太宰治の捨て身の問題作
 
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目次
人間失格:目次
人間失格:あらすじと引用
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人間失格:目次

・はしがき
・第一の手記
・第二の手記
・第三の手記
・あとがき
 

人間失格:あらすじと引用

自分を偽ることを身につけた幼少期

幸福や苦しみと言った感情の性質、度合いがわからず、人を怖がる、大庭葉蔵という者の手記で始まる。

自らの感情を悟られないため、幼少の頃から、道化(ピエロのような役割)になるという手段をとってきたが、学生時代に、貧弱で学力も劣っているクラスメートの竹一に、葉蔵が道化をするのは自然なものではなく、わざと、演技であると見破られる。

自分は、世界が一瞬にして地獄の業火に包まれて燃え上がるのを眼前に見るような心地がして、わあっ!と叫んで発狂しそうな気配を必死の力で抑えました。

その後、竹一から、2つの予言を友人から受ける。
1つは「女に惚れられる」。
もう1つは「偉い絵描きになる」というもの。
 

東京進出と2人の女

東京進出後、酒と煙草に溺れた葉蔵は、その予言通り、女に救われ頼る人生を送ることになった。

出会ったカフェの女給(今で言うホステス)とは心中を計り、葉蔵だけが生き残り、葉蔵が気づいた時には、道化であることが意識してではなく、性(さが)になってしまっていた。

どうせ、ばれるにきまっているのに、そのとおりに言うのが、おそろしくて、必ず何かしら飾りをつけるのが、自分の哀しい性癖の一つで、それは世間の人が「嘘つき」と呼んで卑しめている性格に似ていながら、しかし、自分は自分に利益をもたらそうとしてその飾り付けを行った事はほとんど無く、(以下略)

次の女性は、雑誌記者をしていたシヅ子とその娘のシゲ子。娘のシゲ子は、子供の無邪気さ故に、葉蔵に不可解な一面を見せ、シゲ子だけは特別だと思っていた葉蔵の心に、シゲ子に対する恐怖が芽生える。

その頃から、今まで理解することのできなかった「”世間”というものは”個人”である」という、思想めいたものを持つようになり、生きることが楽になったと語っている。

だが、あまりに幸せそうなシヅ子とシゲ子の生活を目にし、そこを去ること決める。

自分という馬鹿者が、この二人のあいだにはいって、今に二人を滅茶苦茶にするのだ。
(途中略)ああ、もし神様が、自分のような者の祈りでも聞いてくれるなら、いちどだけ、
生涯にいちどだけでいい、祈る。

 

結婚とモルヒネ中毒と最後…

そして3人目の女性は、唯一、葉蔵が結婚しようと思い、アルコール中毒ほどに浴びていた酒を断つ、と約束した相手、信頼の天才であるヨシ子。

そうして自分たちは、やがて結婚して、それに依って得た歓楽(よろこび)は、必ずしも大きくはありませんでしたが、その後に来た、悲哀(かなしみ)は、凄惨(せいさん)と言っても足りないくらい、実に想像を絶して、大きくやって来ました。

幸せの中にいた葉蔵だったが、人を疑うことを良しとしなかったヨシ子は、葉蔵の仕事関係者に暴行されてしまう。その後、ヨシ子が致死量に至る睡眠薬を所持していたことを知った葉蔵は自らそれを飲む。

その後、吐血、モルヒネ中毒と続いた葉蔵は親戚、友人によって、病院に連れて行かれる。

いまはもう自分は、罪人どころではなく、狂人でした。いいえ、断じて自分は狂ってなどいなかったのです。一瞬間といえども、狂った事は無いんです。けれども、ああ、狂人は、たいてい自分のことをそう言うものだそうです。

いまに、ここから出ても、自分はやっぱり狂人、いや、癈人(はいじん)という刻印を額に打たれる事でしょう。
人間、失格。
もはや、自分は、完全に、人間でなくなりました。

 
それでも、後に彼を知っていた女性は、彼を懐かしみ語った。
「神様みたいないい子でした」と。
 
 

人間失格:もっと詳しく知りたい、読みたいと思ったら?

>>徹底解明!【人間失格】「遺書」と言われる太宰治の捨て身の問題作


<内容紹介>
「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。

 - 読書感想文

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